依頼者の声 D様 何年にもわたる粉飾決算で社長が実態を把握できなくなった結末【ステージ④から法的整理】

【機械製造業、大阪府 D様】

相談に来た時点で数千万円の実態債務超過。
粉飾決算による問題先送りで倒産を回避することができなかった

■先代から会社を引き継いだのは長男だから。本当は上場企業を辞めたくなかった

私が父である2代目から会社を引き継いだのは35歳になる時です。
その5年前に東京のメーカーを辞め平社員として父の会社に入社しました。

メーカーでは営業職として走り回っており、既に入社していた次男が家業を引き継ぐものだと思っていました。
しかし父が次男の気持ちや能力を考え私も戻って兄弟で会社を続けてほしいと相談してきたのです。

兄弟一緒にやるからには会社をもっと大きな良い会社にしようと思っていましたが、どこかに中小企業の経営をなめているところがあったかもしれません。

■リーマンショック後の売上低迷期に社長を引き継ぎ営業に奔走

父の会社に入社し3年経ったころ業界や社内の状況も理解し、役員となった時に社内改革を断行していきました。

会社の仕組みができていないから利益が残らないことも見えていたので、上場企業で経験したことをどんどん取り入れていきました。

利益という結果はなかなかでなかったのですが、社長になってトップとして会社を変えるためリーマンショック直前に代表取締役社長に就任したのです。
しかしリーマンショックで売上は思うように伸びず営業部隊を増員して駆けずり回りました。

会社には先代からの剰余金もあったのでとにかく経費をかけ、単価が下がってでも受注することに専念したのです。

■銀行借入も膨れ上がりメインバンクからの追加融資が受けられなくなっていった

営業社員を増やし固定経費が増加したこと、受注単価が下がったことで営業利益が出ない状態になってきました。

営業出身の私は、売上さえ上がれば会社は回ると信じ銀行借入に依存して経営を続けました。
しかし20年近くメインバンクとして支えてくれていた銀行がこれ以上の融資が難しいと態度を変えてきました。

この時にキチンと自社の足元をみて「売上を作ることがすべてではない。不況を生き抜く筋肉質な会社に変える」ことに気が付いていれば社員や家族を悲しませることは無かったと思います。

■粉飾決算で銀行借入を続けるうちに、利益で得たお金か借入金なのかわからなくなっていた

メインバンクの融資態度が変わったことで、新規の取引銀行を探さなくてはなりません。

当然、試算表では借入可能な金額は超えています。
税理士も借入はもう無理だと言っていましたが、倒産によってすべてを失うのは私であって全責任を負うから粉飾決算を作ってほしいと頼みました。

借入金額も年商の半分を超えており、今さら1000万円や2000万円増えようが倒産したらすべてを失うのは同じで、今を乗り切ることが大切と思っていたのです。

ここからまた銀行借入が増加していきました。今さらいくら借入が増えても同じという考え方は、利益で得たお金も借入で増えたお金も同じで「月末支払いできる通帳残高があるか否か」が重要になっていました。

いわゆる資金繰りを回すことが経営の最重要課題で、営業マンの管理やロス・ミスの原因把握などは「現場でちゃんとやれ!」と怒鳴るだけになっていました。

■会社が傾く前に導入した利益の出る仕組みは機能せず退職者が止まらない

上場企業で学んだ改善方法を役員になった時から導入していましたが、社員の気持ちも考えず無理やりやらせようとしていたため、経営が傾いてしんどくなってきたときに一気に不満が噴出しました。

しかしそんな社員の不満を聞いてやり方を変える時間も案も出せず「現場でちゃんとやれ!」と怒鳴るだけで、限界を超えてしまった社員から順に辞めていったのです。
そして残された社員に負担がかかりその社員も辞めていくという負のスパイラルが加速したのです。

■会社の内情を全て話した時、粉飾決算で資金繰りを回したのが間違いだとわかった…

もう資金繰りが回らず「どうしていいかわからない」状況になった時に和田さんに相談に行きました。

銀行借入できる方法を相談しに行ったのですが、粉飾決算を何年も続けていたため実態を示す資料も無く、会社がどういう状態か説明することができませんでした。ただお金が無いことだけはハッキリしていたのです。

相談時に3期分の決算書を並べて粉飾決算の内訳を一つ一つ確認することで大まかな実態が見えてきました。
実態債務超過が数千万円と言われました。

それの何がいけないのかがわからず、「お金さえ借入できれば何とかなるので何とかしてほしい」と言ったのを覚えています。

しかし既に社員も得意先もバラバラになり始めていて、仕入れ業者にも支払いを待ってもらっている状況では利益を出せる状態ではないこと。
そして元金返済する実力が無いのに粉飾決算でまたお金を借りてしまうと、永遠に借入を続けなくては会社を存続できない。

しかし永遠にお金を貸してくれる銀行など無い。根本的な改善をしないと倒産すると厳しく言われショックを受けました。

■倒産を回避するようリスケジュールで社員や取引先に迷惑をかけないよう努力したが…

こんな状態でも会社を存続することができないかと協議し、社員も取引先も大幅に減少させる再生計画を和田さんと一緒に立て、銀行返済はリスケジュールで元金返済をゼロ円にしてもらいました。

また退職金は払えないが希望退職を募り人員削減していきました。

しかし、リスケジュールから4ヶ月たった時、得意先から売掛金を支払えないので一か月先延ばししてほしいと依頼がありました。
わが社の資金繰りも火の車だったので到底受けることができません。

このままでは連鎖倒産してしまいます…

■家族会議を開き結論を出した

月末支払いまで2週間程度しかありませんし、今から金策に走っても到底用意できる金額ではありませんでした。

そこで和田さんにも同席してもらい父である2代目社長と私と妻と弟の5人で家族会議を開きました。
父も妻もここ数年間の私たちの努力や心の疲れを見ていてとても辛かった、もう一旦休んでもいいのではないか。

財産はすべて無くなるが命が無くなるわけではない。人生はもう一度やり直すことができる。という結論になりました。

ずっと支えてくれていた妻は「悲しみも大きいがやっと肩の荷が下りる。不安に追いかけられる生活が終わる。今後はパートにでも出て前向きに働ける」と笑顔で言われました。

その時、家族にも社員にもとんでもなく辛い思いをさせ負担をかけていたのだと知りました。

上場企業を辞めてまできたのだから中小企業の経営なんてやれて当然、という気持ちがどこかにあったのは事実です。
その気持ちと世間体を気にして経営者として本来すべき仕事をしてこなかったツケを私の大切な人たちに払わせる結果となりました。

■弁護士に一任し破産手続き開始

そこからは知り合いの弁護士に相談し、家族会議から2週間後に倒産となりました。

社員にも業者にも関係者全員に大きな迷惑をかけたので、どう償いをしていけばいいかわかりませんでしたが、日が経つにつれ応援してくれる人も出てきて、倒産の経験と営業実務をかわれて同業界に再就職することもできました。

もう経営者になることは無いと思いますが、迷惑をかけた家族や関係者に対して今後は正しく稼いで私にやれることで償っていこうと思います。

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