■金融機関は何を検討しているのか
資金が必要な時は銀行に融資のお願いをします
しかし審査結果がなかなか連絡ないとイライラしてしまうものです
こちらとしては資金が必要な日時は決まっています
申し込んだ銀行が無理なら他行に話をしなくてはいけません
「銀行内部ではいったい何が起こっているんだ」
という質問を相談時に受けることがあります
融資までの流れは
①得意先係の行員が社長から必要資料を受け取る
②その行員が稟議書を作り得意先係の責任者へ
③その後融資担当部署に回され審査され
④次長、支店長の決済を受ける
⑤融資実行
ケースバイケースですが一般的に保証協会付き融資であったとしても3週間くらいで実行されます
どこで滞っているのかは案件によるのですが…
得意先係の担当者がのんびりしている、能力が無い方だと②の時点で話が止まっていることがあります
以前、必要書類を渡してから3週間も音沙汰なしでどうなっているのか?
と問いただしたところ渡した書類をそのままほったらかしている担当がいました
その担当は数か月後に管理部の方に移動となったそうですが、
・そもそも社長と話すのが得意でない
・稟議書をササっと作れない、抱え込む
・どうしたら融資実行できるか良い案が思い浮かばない
といった融資が苦手な方だったようです
上記以外にも審査部で
・決算書は実質債務超過ではないか?
・借入過多になっていないか?
・返済原資は確保できているか?
・担保はあるか?
・計画の精度はどうか?
など、銀行の儲けと、貸倒リスクを天秤にかけてギリギリの場合は審査が長引くことがあります
また、支店で実行できる融資金額でなければ、支店長稟議の後に本店審査があるのでもっと時間がかかることになります
■明日借りたいと言っても無理
銀行内では社長の申し込みに対し稟議書にハンコを押す関所がたくさんあります
融資額などにもよりますが、とても時間がかかります
「今週末には資金が必要になった。返済実績もあるからすぐ融資して!」と言ったところで銀行融資には時間がかかるのです
取引が長い銀行やメインバンクと呼べるくらいの関係があるのであるのであれば1週間で実行されることもありますが
普段からの情報開示や決算書が良くないと難しいものがあります
たまに相談で「明日には何とかなりますかね?」という質問がありますが
高金利のノンバンクやファクタリングでもなかなか実行されるのは難しいです
普段からキチンと資金繰り表をつけ、業者支払いや固定費と入金のバランスを見て
切羽詰まってから融資を申し込むのではなく余裕のある段階で対応しておくことが必要です
■銀行も商売。付き合い方がある
銀行は
「晴れてるときに傘を貸し、雨が降ったら取り上げる」
と言われます
銀行も商売です。慈善事業ではないので経営が苦しいところに返ってこないかもしれないお金を貸すわけありません
不良債権が増えれば銀行が倒産です
それをわかったうえで銀行と付き合わなくてはなりません
晴れてるときに余裕資金を借りておいてください
資金繰りが厳しくなってから融資してくれ、早く審査してくれと言っても
危ない会社にしか見えないので融資したくないのが本音です
そのためにも今からできることは
・資金繰り表を6ヵ月先まで作ってみる
・試算表は翌月末には手元にあるようにする
・決算月の月末までにおよその決算シミュレーションができるようにする
等に取り組んでください
銀行は困った時に融資を懇願するのではなく
余裕のある時にサッと利用するところです
手元資金が潤沢にあれば新たな事業展開もできるし
苦しくなってきたらリスケジュールで返済金額を減額してもらうこともできます
銀行を活用して資金繰りに困らない経営を手に入れてください
当社では「余裕を持った経営をしたい。うまく銀行と付き合いたい」という方向けにコンサルティングを行っています。どうすればいいのかわからないという方は余裕のあるうちに早め早めのご相談をお勧めします。
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