■粉飾決算の方法
粉飾決算と言っても「良く見せる」「悪く見せる」の2パターンあります
中小企業で一般に粉飾というと「良く見せる」方です
銀行借入を行うために「良く見せる」必要があるからです
ちなみに「悪く見せる」は脱税につながりますのでどちらにしてもすべきではありません
粉飾方法は
1.売上を多く計上して利益を上げる
2.原価、経費を少なく計上して利益を上げる
当たり前ですがこの二つです
損益計算書をいじっているのですが、実は貸借対照表にも影響が出ます
経理に疎い社長は
「適当に売上をアップしたらいいやん」
と気軽に言われますが…
売上の相手方の仕訳勘定は売掛金です
➡ 売掛金100 / 売上100
社長は売上だけ増加するつもりでしょうが貸借対照表の売掛金も増加しています
次に、原価を下げる方法は在庫調整です
期末の在庫を実際より多く計上すれば原価が下がります
在庫は貸借対照表の科目なのでここでも損益以外に影響が出ます
※例として単純化しているので上記の方法ではすぐバレます。
上記のことから損益計算書をみても実態がわかりにくいので
銀行審査では貸借対照表を3期程度比較して粉飾の有無を発見します
■粉飾決算を是正する時の問題
粉飾決算での銀行借入は会社の実力以上に融資を受けるので返済が厳しくなりますが
景気が良くなり資金繰りに余裕が出てきたら粉飾決算を是正していく必要があります
新たな融資を受ける場合、過剰な売掛金・在庫は修正しない限りずっと銀行の評価を悪くするからです
決算期に粉飾を作った時と反対の仕訳をすれば理論上は正常な決算書に戻ります
売上値引きや貸倒損失を計上したり、在庫評価を下げたり実際の在庫量まで減らせばいいのです
しかし粉飾の度合いによっては1年分の決算書では戻せない場合があります
経験上3~5年分の決算書が必要になります
その期間は対外的(銀行や取引先)に「景気がいいのに利益の出ない会社だな」と判断されます
自己資本比率で会社の安全度を見る銀行からは良い評価を受けづらくなります
※※※当社では粉飾決算からの脱却事例を紹介しています。ぜひご一読ください。
⇒「再生事例1 粉飾決算が発覚したが銀行協力を得て再生」
※※※そうはいっても粉飾決算して融資を受けないと会社が倒産しちゃうよ!
という社長はご相談ください。粉飾せずに融資をうけることが可能か?を検証します。
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■粉飾決算は戻すのが大変
粉飾決算は中小企業の7割がやっているという噂があります
程度の大小を問わなければこれくらいあるのかもしれません
一度粉飾決算で融資を受けてしまうと正常な決算に戻すのが大変です
本当の苦境の時に融資を受けれたのだからあとはボチボチやっていく
という考え方もあるでしょう
しかしそういった社長に限って融資を受けた後に本当の経営改善を行わず
さらに経営が悪化した時また粉飾決算に頼ってしまいます
そういう会社は景気が良くなったとしても利益を十分残せる体質ではないので
ライバル社がどんどん大きくなっていくのを尻目にじり貧になることが多いように思います
粉飾決算で融資を受けてきたが業界内でも戦える会社にしたい!
という経営者の方はぜひご相談ください
過去の粉飾を是正し本当に強い会社にします
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詳しくは「サービスのご案内」をご覧ください
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