■『決算書がスラスラわかる』という本
経営計画案を作った後の社長との打合せ
私
「社長からのヒアリングをベースに、今期の動きも加味してたたき台を作りました」
社長
「わかりました。細かいところすべてを把握し実行しますよ」
私
「いや、あくまでたたき台です。今から細かい肉付けします」
社長
「実は最近『決算書がスラスラわかる』という本を読んだので数字はバッチリです」
私
「あ、社長は細かい数字より、方向性や具体的な対策を考えてください」
確定申告や企業の3月決算が増えるこのころになってくると
雑誌などで『経営の数字がわかる特集』が多く組まれたり
財務会計の書籍がたくさん発売されます
勉強熱心な社長はそういった書籍からも
数字の読み方を学んでおられます
しかし
読み込んでしまうと
経理部が把握するような細かいところまで入り込んでしまい
経営者としてつかむべき数字が逆に分からなくなることがあります
■PLとCFがつながらない…
計画書を作るのにベースになるのは
「財務三表」といわれるものです
・貸借対照表【BS】
・損益計算書【PL】
・キャッシュフロー計算書【CF】
何年も会社経営していれば
前年、前々年の数字でだいたいの流れは把握しています
ここで問題になるのが
損益計算書【PL】と
キャッシュフロー計算書【CF】が
社長の頭の中でリンクされていないことです
「あんなに売上たのにお金が無い」
「儲けが出ているのにお金が無い」
と思っている社長はだいたいリンクできていません
■計画策定で経営者の役割は…
例えば
「あんなに売上たのにお金が無い」
のわかっていないポイントは…
ブログ
『お金を借りる方法:短期継続融資って何?』
でも書きましたが
正常な運転資金を理解できていないことです
これを解決するために
入金タイミングと
支払タイミングのズレを
どう改善するかを経営計画書に盛り込まなくてはなりません
社長が読んだ『決算書がスラスラ読める!』にも
運転資金について書いてあったと思います
ですが
社長のすべきことは
正常な運転資金の計算式を覚えていることではなく
自社を取り巻く環境の
・取引先の数
・業界内での順位
・単価交渉の余地
・現場社員の能力
・製品力
などなどを考慮して
・入出金のタイミングのズレを修正できるかどうか?
・その具体案はどうすればいいか?
・銀行借入をするのか否か?
などを細かく肉付けしていくことです
細かい肉付けしたあとの
数字がどうなるのか?
という組み立ての部分に関しては
税理士やコンサルタントに任せればいいのです
■経営計画書を作ってみる
もうすぐ年度末に向かって資金需要が活発になります
資金調達をするにも経営計画は必要です
また
「売上は上がってきたけど、キチンと経営できてない気がする…」
を脱却するために来期から経営計画に沿って行動しよう
と考えている社長もいるでしょう
本で勉強するのも良いですが
財務三表をベースに経営計画を作ってみてください
実際に手を動かすことで
・何がわかっていないのか?
↓
・では自分は何を考えればいいのか?
が明確になります
そうやって作り上げた経営計画書は
迷った時の指標であり
行き先を示す地図です
経営者はそれを枕元に置いて寝るくらいの
思い入れをもった計画書を作ってくださいね
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