■資金繰りと消耗品費の関係性
社長「今は店舗関係にお金をかけるのは厳しいなぁ」
私「しかしこの使い古された備品類だとお客様の購買意欲もなえるんじゃないですか?」
社長「ではどれくらいの備品を買い替えようか?」
私「最新の損益計算書(PL)と資金繰り表(CF)と総勘定元帳を出してください」
■お客様の満足のためにどれくらい買い替えるか
お客様がお店に訪れていただき
気持ちよく購買していただくには
それなりに店内を整えなくてはなりません
いつまでたっても新店OPENの時のように
清潔&備品がピカピカが理想ですね
しかし
時間がたつと汚れや劣化してしまうのも仕方がありません
ある程度毎日の掃除でキレイに保つことは可能ですが
消耗品に関しては買い替えるしかない場合も多いと思います
例えば飲食店では
食器、メニュー、椅子、テーブル、玄関マット
制服、電器機器、ハンガー、スリッパなどなど
キレイなものに買い替えたいと思えば
どんどん出てきてしまいます
思うがままに買い替えていては
お金がいくらあっても足りませんし
資金繰りがショートしてしまいます
■過去の消耗品費を眺めてみる
それでは
どれくらいの備品を買い替えることができるのか?
を数字の面から考えると…
①損益計算書で過去の消耗品費の月次推移をみる
→ たくさん使った月、あまり使わなかった月が見えてきます
経理担当と確認しながら「消耗品費」以外の科目で
使った月はないかをヒアリングします
※「雑費」や「衛生費」、「器具備品」に分けられていることがあります
②元帳でどこから何を購入したのかを確認する
→ だいたいお決まりの業者から購入しているので
何を買ったのかすぐわかります
※最近はアスクルなどからいろんなものを買うので
その時は内容を確かめる飛鳥があります
③購入周期の見直し
→ 汚くなったからなんとなく買い替えていることが多いです
だいたい社員からの申し出で「店長汚くなったので変えていいですか」
が多いパターンです
※お客様が不快に思わない消耗品の試用期間はどれくらいなのかを
社員と共に話し合います
④そうは言っても資金繰りが回るかどうか?利益を残せるのかどうかが重要
→ 購入周期を決めても購入によって
資金繰りが回らなくなるようではいけません
その場合は繁忙期でお金に余裕が出てくるときに備品購入をするようにします
今、消耗品がボロくなったから今買い替えたい!気持ちもわかりますが
資金繰りを考えてボロくなった消耗品をいかに持たせるかも考えなくてはいけないのです
少し話はズレますが…
お金の残高はそれなりにあるのに
「直接お店の利益につながるかわかりにくい投資(消耗品費の購入)はしたくない」
というケチな(モノを大切にする)社長はこう考えてください
バイトの制服が5人分で5万円だとしたら
・一人@1万円かかる
・一日5時間で半年着るとして
5時間 × 4日/週 × 4週/月 × 6ヶ月 =一人当たり480時間着る
・@1万円 ÷ 480時間着る = 約21円/時間
→ その制服は1時間当たり@約21円消耗する
こう考えたら論理的に「@21円が高いか安いか」だけの判断になります
⑤こうすることであらゆる消耗品の「店舗での予算」が決まる
→ あとはその決めた購入周期(予算)に従って購入する
※補足として、予備費を作っておくことと、
購入周期の見直しは常に社員間で意識することが大切です
汚くなったから買う、
思いついたから買う、
社員がうるさいから買う
ではなく…
「損益計算書と資金繰り表から論理的に判断して買う」
このスキルを手に入れたら
いちいち迷うことが無くなります
お客様に満足いただける店舗経営を目指してください!
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