■税金は基本的に免除されない
市役所から差押えの通知が来たという電話相談。
社長
「市役所から差押えの通知が来ました。どうすればいいですか」
私
「このままほっておけば差押えしますよ、という通知ではないですか?」
社長
「そうなんですか?差押えが入ると会社が倒産すると思って焦ってしまって…」
私
「まず落ち着いて、何の税金をいくら、どれくらいほったらかしているか教えてください」
差押えの通知がきた!まずい!助けて!
という相談は結構あります
税金などの滞納において社長には2タイプいます
・少々給与や買掛金の支払いが遅れても銀行、税金の支払いを優先する社長
⇒ お上には逆らわない対タイプ
・商売に直接関係する人が優先、銀行、税金は待ってもらえるだけ待ってもらう
⇒ 商売で普段接している人が大切なタイプ
どちらが正しいということはなくて
税金を含め未払金はいずれ支払わなくてはなりません
■どうしたらいいかは状況による
差押え通知が来た時どうするかはケースバイケースです
・事業を続けることができる
を最優先に現状を分析していきます
・数百万円にもなる税金を今払ったら月末支払いができなくなる
・かといって税金を払わなかったら銀行口座を差し押さえられる
・工場に差押えが入ったらメインバンクに見放され融資を受けれなくなる
・売掛金を差押えに来たら得意先に連絡がいってしまう
・……
あせっても仕方が無いので
今置かれている状況を確認してから
支払いの優先順位を決めて
事業を続けることができるようにします
ここで選択肢として
・全額払う
・払えない
の二つを言われること社長が多いのですが
・毎月払えるだけ分割して長期で払う交渉をする
という選択肢もあります
※銀行に相談して未払金を解消するための融資を受ける
これも解決策の一つですが
「滞納税金を解消するためにお金を貸してください」
といっても応じてくれる銀行は基本的にありません
■分割していくら払えるのか?
・毎月払えるだけ分割して長期で払う
には、いくらずつ何か月間で払えるのかを
決めなくてはいけません
税金であれば
次の本決算の納税期日(新たに発生する税金)までに
滞納分を払わなくてはなりません
そうは言っても
分割しても到底払えない金額が残っている会社はどうするか?
税務署に行って交渉するしかありません
・現状の収支状況
・今後の経営改善
を元に
どれくらいの期間でいくらずつ納税していく
という数字の計画が必要になります
※税務署は御社がどう改善されて、どのように発展していくか?
には全く興味がなくて
「未払税金はいつ解消されるのか?」
しか興味が無いので
分厚い経営改善計画書を作っても
御社の評価が上がることはありません
■分割が承認されたら…
税務署や銀行、買掛先などの未払金を
解消する計画書を承認してもらえたら
後は実行するだけです
しかし計画達成できないことが多いのも事実です
それは社長自身が
思い切った改善を怠ったり
喉元(差押え等)過ぎて熱さを忘れてしまい
計画通りに行動しないからです
そうなると計画通りに納税できず
また税務署といった未払先に
再交渉に赴かなくてはならず
相当な労力を使います
どうせやるなら
その労力は会社を変えることに
使ってください
改善が進まないと同じ状況が
グルグル何回も起こるばかりで
会社の体力は失われていきます
まず計画通りに実行する
そして結果を振返って
さらに改善する
この繰り返しです
しつこくしつこく
取り組んでいきましょう
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