■創業後しばらくして社長が陥る不安
飲食業を創業して1年半くらいの社長と面談相談にて
私
「現在はまだ運転資金は残っていますか?」
社長
「はい、しかし毎日不安で不安で眠れません」
私
「毎月どれくらい減っていっていますか?
社長
「ザっとですが先月は150万円減っていました」
私
「結構減っていますね創業してからはいくら減っていますか?」
社長
「トータルで1000万円くらいです…」
私
「そりゃ不安になりますよね…」
この会社は新規出店にあたり
経費をかなりかけてしまい運転資金が乏しかった
・店舗内装で1000万円(銀行借入)
・厨房機器で1000万円(リース)
(お店を見ていないので、この金額が高いのか安いのか判断できませんが…)
現在、利益を回収できていないことを考えると
高かったのかもしれません
■計画が甘かったのではなく…
創業時にどれだけ細かく計画を立てても
うまくいかないことはたくさんあります
というより
計画通り順調に進むことの方がまれです
この社長のお店はOPENから半年間は
それなりにお客様が来ていたようです
独立してそれなりにうまくいって
自信マンマンになっていたとのこと
そんな時に堕ちる落とし穴は…
・社長が計画にないお金を使い始めた
⇒ さらに内装にお金をかけてしまった
というのもお客様と…
「太陽の光をもっと入ってくるようにすればいいのに!」
と言う会話で改装を決断してしまったのです
お客様に喜んでもらおうとしているので
行動としては正しいのですが
経営者としては少し判断を早まったと思います
創業時には計画書を一所懸命作りましたが
追加で改装する時は「勢い」でお金を借りてしまいました
銀行担当者と適当な計画を作って
融資を受けてしまったのです
まあ調子に乗ってしまった…
ということです
■会社が軌道に乗るまでは「不安」しかないが…
「勢い」よく融資は受けたのですが
お店の勢いは徐々になくなっていきました
そうなると
月々の銀行返済、リース支払いや固定経費の支払いが
重たく感じるようになります
従業員の行動一つ一つに文句を言いたくなります
(順調な時は全く気にもならなかったのに…)
イライラが募りお店の雰囲気も悪くなっていきました
こんな経営者が
日々の不安を消す方法は
・計画と実績がどれくらいズレているかを認識する
しかありません
悪いなら何がズレているのか
・来店数、客単価、提供時間、声をかける回数など
社長がこの業界で培ってきた経験を
全て数字にして結果を比較するしかありません
税理士に試算表を作ってもらっても
こういった数字は試算表には書いてありません
試算表は結果として
「売上」が下がっていたり
「利益」が少なかったりを
確認できるだけなのです
■意外と記録していない
試算表を毎月確認するのも大切ですが
日々、現場でカウントできるものを記録して
経営状況を細かく把握しなければなりません
よく
「忙しくていろいろ記録できない」
と言われます
確かに忙しい側面もありますが
「結果を見るのが怖くて記録をしない(内容をまとめない)」
方が多いように思います
■創業から3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月はチェックポイント
経営内容にもよりますが
銀行にお金の相談をするときに
「なんとかお金を貸してほしい(=赤字補てんしたい)」
だけでは基本的に審査はとおりません
試算表や決算書には表れていない数字(・来店数の推移など)を
細かく把握し計画書に落とし込めないと
銀行も審査のしようが無いのです
上記の借入では担当者と
鉛筆ナメナメ計画を作ってしまっていますが
必ず返済に窮するようになります
創業してから軌道に乗るまで
独立した時にお金がいくらあるかによりますが
・3ヶ月目に「あれ?」
・6ヶ月目に「ヤバい?」
・12ヶ月目に「なんとかしなきゃ」
・18ヶ月目に「誰か助けて、教えて…」
となる相談が結構多いです
それぞれ経過月に自分の経営を振返って
計画と実績のズレを把握してください
「成績が悪いから振返っても一緒や!」
はダメです
振返らなければ悪いままです
気分は悪いでしょうが
不安を日々の不安を払しょくするためにも
覚悟を決めて振返りを行ってください
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