■下請けにも銀行に対する都合ってものがある…
去年、倒産の危機に陥っていたシャープを助けたのは
鴻海精密工業(台湾)でした
数年前ですが私にも
受注の多くをS社からいただいている
というクライアントがありました
当時からS社は経営危機を囁かれており
数か月先までの発注計画を出しては
しばらくして下方修正や納期調整
ということが多かったことを覚えています
S社の担当者はよく変わるし
その担当者自身も今後S社が
どのような発注計画があるのか
把握できておらず
「上場企業なのになんて会社だ!」
と思っていました
というのも
私のクライアントも銀行へ再建計画を提出し
それに沿った再生途中だったのです
主要取引先S社がしょっちゅう発注計画を変えてくるので
「いったいどうなっているんですか?」
と、私たちが銀行に怒られていました
内心、あんたとこの銀行が
S社のメインバンクじゃないか
ちゃんとするようS社に言ってよ
と思っていました
■8代目社長の手腕
そんなS社も鴻海精密工業に助けられ
去年から新社長として乗り込んできたのが
戴正呉(たいせいご)社長です
赤字体質を徹底的に叩き治す!
戴正呉社長が一番初めに取組んだことは
一週間で再生計画を作りました
猛烈なスピードです
その計画の骨子は
①黒字化
②成長軌道に乗せる
③売上・利益のさらなる拡大
中小企業の社長でも知っている
当たり前のことです
そして
「本気で改革し、数字を出す覚悟はあるか!」
と全社員に向けて発表したそうです
戴正呉社長のマネージメント術は
人柄、能力的なことも含めて
大変すばらしいようで
戴正呉社長の「本気の覚悟」に魅せられた社員たちは
再建に向けて大きく舵をきり
3月の決算では営業黒字となりました
■再建するのに何をしたのか?
巨大企業とはいえ
魔法の杖を使ったわけでも
近道を通ったわけでもないでしょう
一つ一つ問題を解決していっただけです
数値目標を達成するために
戴正呉社長は「管理」を徹底しました
社員に嫌われようが疎まれようが
結果を出すことに集中しブレない
戴正呉社長は
「死にかけの会社」を「普通の会社」にするため
その過渡期を託された経営者です
成長軌道に乗った後は
若い日本人社長に引き継ぐ予定のようです
シャープ再建を調べるうちに
わが社も事業規模は違えど
(違いすぎて比べられないですけど…)
心構えは同じだなぁ
と思っています
中小企業の社長と共に
「覚悟を決めてやる!」
ことが再生の第一歩です
我々SME経営も
会社再生の過渡期を
社長と共に、のたうち回りながら
普通の会社になるまで駆け抜けます!
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